【現役支援員が解説】失敗しない障害者支援の仕事選びを徹底紹介

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障害者支援の仕事選びって実は求人数が少なめで、自力で調べるにも職種は何があるのか、働いたとして生活していけるレベルの職業なのかなど自分にあった情報を知りたい方がいるのではないでしょうか。

仕事選びで失敗したくないと思う方に向けて記事を書きました。

この記事を読むことで無資格・未経験でもできる障害者支援の仕事が分かります。仕事内容や高齢者介護と障害者介護との違いなどをお伝えします。

お伝えする私シマだね(@simadanekun)は障害者支援を無資格・未経験から15年以上勤務中で、パート契約から現在は監督職まで叩き上げてきた支援員です。

また、人一倍時間がかかりましたが、たくさんの失敗体験から成功体験へ繋げる泥臭いところも経験してきております。

介護福祉士や社会福祉士の国家資格をはじめ、サービス管理責任者や相談支援専門員などの業務資格をもつ知見からあなたの背中を押します。

記事を読むことで

・無資格・未経験者から障害者支援になれる

・自分にあった障害者支援の仕事が見つかる

・自分の興味のある職種がわかる

・家庭を大事にする支援者になる

自分にあった楽しい障害者支援を知って、是非!挑戦してみてください!

目次

あなたにもできる障害者支援

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結論から伝えると障害者支援は、どなたでもあなたでもすぐに始められる職業です。

良くも悪くも職種の入口が広く、支援員になってからの仕事の目標設定なども幅広いため「やりがい」や「目的」というのものを見失いやすいのも事実です。

障害者と関わると聞くと専門性が必要に感じると思いますが、はじめは全く専門性がなくても仕事はできます。

そもそも会社や福祉職全体が入職時に専門性をそこまで重視していない点が優しさと厳しさを兼ね備えています。

できる人はできる。できない人はいつまでもできない。みたいな状況です。

最も大事なのは「なぜ障害者福祉をしたいと決めたのか」。この自問自答をし続けなければなりません。現場の経験を踏みながら自問自答し続けることで良い支援員にあなたはなれます!

無資格でも障害者支援はできる

無資格、未経験でも障害者支援員になれます。そもそも誰もが初めは「無資格・未経験スタート」がスタンダードです。

私自身は、福祉大学を出たにもかかわらず無資格・未経験でのスタートでした。(運転免許はありました。)

障害者支援をやりたいと思った人がスグに始められる職業です。

利用者と関わるのは楽しいし、毎日発見があることで自身がレベルアップしていくのは実感できます。

無資格、未経験でも障害者支援員になれますが、自分にあった働き方を見つけることも大事になってきます。

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介護福祉士の登録者数の推移
(法務省より)

パート勤務からスタートしやすい障害者支援

私のオススメは、パート勤務からスタートすることです。正社員スタートがNGというより、仕事が捌ける方、安定した収入を考える方であればスグに挑戦をしやすいでしょう。

パート勤務スタートの理由は、自身が入職当初ダメダメ支援員で本当に仕事ができなかった体験があるからです。ドラクエで例えるとレベル1→10など初期段階で全くレベルが上がらない状態のよう。スライムを倒しても倒してもレベルアップしません。

その中で、大きな失敗というより小さな失敗を沢山重ねてきたからこそ小さな成功を重ねて成長した、いわゆる大器晩成だったからです。

その甲斐あってフルタイムパート勤務から現在の監督職までたたき上げの支援員になりました。自分に合った成功や失敗を重ねるには、「パート勤務」からでも良いという結論です

対象者はどんなかた?

障害者といっても幅が広いです。私の職種からの視点であれば「重度の知的障害のある方」が対象になります。

「重度の知的障害がある方。自閉スペクトラム症の方。」

法人、会社の特徴によっては、重度心身障害者である車椅子利用者や軽度の知的障害のある方などをどのような利用者を対象とするか会社の数だけ異なります。そのため気になった休職先が、障害者の中でもどのような方を対象としているかを自ら調べたり、問い合わせる必要がありますね。

私の関わっている重度の知的障害のある方については、発達年齢が低い場合が多く、言葉でのやり取りや周囲の情報処理などが健常者より社会生活の面で生きづらい場面が多いです。

例)社会参加場面で難しいこと
1人でコンビニへいくことが難しい。
コンビニへ行っても買い物の理解が難しい。買い物の方法がわからない。
店員など他者とのコミュニケーションが取りづらい。
自宅に帰ることが難しい。

私たちが生活で何気なく行っていることひとつ一つの中でできること・できないこと・補助があればできることなどがあるのです。

利用者とコンビニにいくことをイメージすることで伝わったでしょうか。

対象者がどのような障害特性がある方かを知る必要があり、できることできないことを把握し、補助するべきポイントを押さえることが障害者支援の難しさと達成感のある特徴でしょう。

あなたが関わる障害者がどのような施設を使い、どのような障害特徴があるか知りたくなりますよね!

次は障害者の定義について触れます。

そもそも障害者の定義とは?

障害者について知るための分類としては、日本の障害者の歴史、障害者に関する制度、障害者自身の情報を掴むと良いです。

ここでは、障害者の情報についてカンタンに説明します。

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障害者の範囲 厚労省HPより

こちらには定義が書いていますが、基本的に障害者というのはその方に障害があるという考えでありません。(かつては個人が持つ障害という医療モデルでした。)

現在は、個人の持つ障害という考えではなく、社会参加において「生きづらさ」があることを指します。個人と社会が相互的に交わる場面での「社会的障壁」を障害という「社会モデル」という考え方ですね。

そのほか入職後に利用者情報に触れると思います。施設、会社にある「個別情報、ケース票、アセスメント票」など呼び方が異なるかもしれませんが、ファイルに仕分けられている情報も併せて把握することも大切です。

ケースファイルを読み込むことと、実際に直接利用者と関わり、またケースファイルと見返すこと。これを繰り返すととても優れた支援員になる近道となります。

では実際に障害者支援で働くとしたらどのような仕事からスタートするのでしょう。

カンタンな仕事から覚える障害者支援

障害者支援をスタート時には「まず利用者と一緒に過ごす」ということから始まります。

生活介護の通所施設を想定して解説していますが、まずは利用者の生活スタイルを知ることから始まります。

生活スタイルを知り、部分的な介助を習うので、いきなり何かを1人でさせられる。教えたらもう独り立ちすることはないです。

そのような施設、会社も存在しますのでおや?と思ったり、不安になったりするようであれば社内で相談してみる必要があります。

施設の支援員のイメージでレクリエーションを考えたり、お風呂を入れまくっているイメージがあるかもしれませんが(私はありました。)

業務上何かを提案することを決めることはリーダーが担うことが多いので、新人職員が行うことはないでしょう。

仕事に慣れていくとどのような仕事内容や必要とされるスキルや資格はどうなっているでしょう。

障害者支援の仕事内容と必要な資格・研修

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当記事で触れているように無資格・未経験者でもできる障害者支援。

通所施設経験と居宅介護ヘルパー経験をしてきたシマだね(@simadanekun)が仕事内容と必要なスキルや資格について紹介します。

まずは勤務時間帯にも影響のある施設系の種類から紹介します。

【厳選】通所系と居宅系、入所系で分けられる

実際には沢山の職種がありますが、現役支援員のシマだね(@simadanekun)が厳選版で紹介します。

通所系は、生活介護、就労系支援で、この中でオススメは生活介護施設になります。

いわゆる障害者版のデイサービスという感じで9:00-15:00くらいの時間帯での活動になるため、スケジュールがわかりやすいからです。

生活介護施設の中でも対象利用者がどのような障害程度か会社の方針が自分に合うかを把握しておくと良いですよ!

居宅系は、いわゆるホームヘルパーの職種になりますが有資格の条件が必要です。介護職員初任者研修をはじめとした有資格条件があるため、資格取得した上で挑戦してもOKという方にはオススメとなります。

入所系は、入所施設やグループホームなどいわゆる障害者の住まいの場での職種になります。資格不要の場合もありますが、勤務時間帯が24時間のサービスですのでどの時間帯で働けるかが重要になってきます。

ざっくり〇〇系の仕事がわかったところで生活介護の支援員になりますが仕事内容など大まかな情報紹介をします。

必要な資格・研修

障害者支援で必要な資格は比較的少ないですが、所属先で異なる点は注意しましょう。通所施設など小集団、集団での支援現場では「無資格」あるいは「車の運転免許証」などがあれば仕事を始めやすいことが多いです。

一方で、居宅介護サービス、いわゆるホームヘルパーなどは、「介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)」など必須になる場合もあります。こちらは1体1での支援現場でのサービスになるため、専門性が求められるためでしょう。

まずは「介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)」を取得することが介護業界の登竜門のようになっています。

資格取得のハードルは低いため、取得がこれからの方は是非取得してみてください。

障害者と高齢者の介護の違い

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「障害者と高齢者の介護の違い」体験したらわかるでしょ!と一蹴されそうですが、障害者支援しかしていない私の知見で紹介します。

あえて偏った情報がわかりやすいこともあるかも知れません!

障害者支援とは?

障害者支援の仕事をカンタンにいうと「人生に寄り添う関係性づくり」です。

障害者の支援で大事なことの一つに専門性があるかもしれません。もっと重要で当たり前すぎて見落としがちなことが「生活を部分的ともに過ごす」という考えです。

なぜなら障害者の視点で考えると彼らが専門的なサービスを受けたいと訴えてはいないことがあげられます。代弁になりますが。

  • とても専門性のある支援員。
  • とても人生について親身になる支援員。

みなさんが利用者ならどちらからサービスを受けたいでしょうか。

「どちらも」と答えるかもしれませんが、それもアリですよね。

利用者の「人生に寄り添う」ことは支援員としてもっとも大切であり、初任者さんでもベテランにおいても磨くべきポイントです。

続いて障害者支援者から見える高齢者支援について触れます。

障害者支援者からみる高齢者福祉とは?

私は高齢者福祉の業務経験はなく、実習先での体験レベルしか知りません。介護業をし始めた頃と今とでは考え方が変わりました。

以前まで考えていた内容は

  • 障害福祉はこれからできることを考える。
  • 高齢福祉は残存能力を大切に考える。

このように考えました。

今は考え方が変わりました。

  • 障害福祉は対象者のこれまでの人生とこれからの人生を考える。
  • 高齢福祉は対象者のこれまでの人生とこれからの人生を考える。

「人生に寄り添う」話と重なりますが、まさに障害福祉も高齢福祉も目指すべき視点は同じという点があります。

厳密には異なる点は沢山あるでしょうが、私とあなたが福祉に関わる上で「今」関わることを「これから」の未来を考えることは共通しています。

障害福祉分野の私でも高齢者福祉でもイケるかも!と感じたエピソードがあります。

数日間実習で高齢者の入所施設に行った時のことです。

実習先の施設で利用者に「声かけ」をしまくっていました。「声かけ」を高齢者施設でも実践すると「今の学生は、ここまで声かけできるのか」と学生に見えた若かりし私を実習担当職員が褒めまくっていました。

具体的には、顔を合わせると都度声かけ。
介助前、介助中、介助終わりに必ず声かけ。

たったこれだけですが、普段障害のある利用者へアプローチしていたことで、言葉での発信の少ない利用者に対しての「声かけ」テクが際立って見えたのでしょう。

すごく嬉しかったことと、別分野だと思っていた思っていた障害者、高齢者福祉での共通点があることを実感した瞬間でもありました。

障害者支援施設とは?仕事内容や一日の流れ、高齢者介護との違いを解説!

日中活動でわかりやすい生活介護事業所を例に紹介すると、高齢者サービスでいうデイサービスのイメージが伝わりやすいです。

朝9:00-15:00前後の活動時間になるからです。

自主通所される方がいますが、送迎車を利用される方が圧倒的に多い実態があります。

パート勤務であれば送迎をする場面は少ないですが、正規職員であれば送迎のローテーションに組まれる可能性は高くなります。

そして、生活介護事業所の仕事内容は会社の方針で全く異なる場合があります。

まさに施設が10社あれば10色のカラーがあるくらい会社の方針や活動目的で違うので自分がやってみたいことと照らし合わせましょう。

下請けの作業重視や余暇活動重視、アート活動重視など異なります。

作業中心の事業所に余暇活動を求めてしまう。
余暇活動中心の事業所に作業活動を求めてしまう。

このようになるとやりたいことが不一致になって不安や不満に繋がりやすいため、注意が必要です。

障害者支援のリアル、最前線とは?

絶対に肉体労働オンリーな職業ではないです。

介護士の仕事を体験していない方からすると、一日中直接介助をしまくっているイメージがあるかもしれません。実際には、そのようなことはなく、直接介助度が少なく活動場面で声かけや一緒に作業をするような現場においては、身体的負担が少ない介護現場もあるためです。

身体的負担が少ないから楽な仕事!かというとそうではなく、利用者さんと意思疎通が難しいことやそれから利用者や活動環境が一瞬で悪くなることなどがあります。

もちろん介助場面の多い職場があるのは事実ですが、全ての介護士がガッツリ介助をしまくっているわけではないことをシェアしました。

障害者支援のはじめ方

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あなたが障害者支援をはじめる際に、「自分に合う仕事かな」という気持ちを後押しできる「大丈夫だよ」という助言を集めました。

仕事で失敗しないコツは「小さく失敗する」

根性論に聞こえるかもしれませんが、失敗しないコツは「小さく失敗する」ことです。

なぜなら「小さく失敗」できる人こそが未来の「大きな失敗」を減らし、無くす方法に繋がるからです。目の前に発生する直前の失敗の数を減らすことはもっとも難しいです。

一方でもっと先の未来の失敗は、事前に対策することで失敗の数を減らしたり、リスクの度合いを軽減したりすることができます。

目の前の失敗を恐れることがかえって失敗を意識して、失敗数が多くなってしまいます。もっと先の未来の失敗を防ぐには、目の前に起こりうる失敗を材料に精度の高い仕事をこなしていくことが可能です。

根性論に聞こえたらいけませんが、利用者と過ごす先々の未来を考えると、「小さな失敗」を積み重ねておくことで私たち支援員のレベルアップに繋がります。

こんな履歴書はアウト!PRし過ぎた“ダメ履歴書”の特徴

履歴書、面接で障害者支援の経験や体験をしたことをアピールし過ぎないということがすごく重要です。

なぜなら謙虚に聞こえないからです。謙虚に聞こえないことが悪いという意味ではなく、面接に関わるような人事担当者からすると「障害者支援を経験していたのでわかります!」とあまりにも言い切ってしまうと「障害者支援のことを(全て)知っています!」くらいインパクトがあります。

対策としては「障害者について知っている」と断言せずに「障害者との接点がある。接点があった。」くらいに伝えたい気持ちを少し絞って伝えることをオススメします。

前職の悪口などは絶対NGです。ずさんな組織だったとしてもよくないので気をつけましょう。

仕事はきつい?体力がないと無理?

介護の仕事は体力仕事のイメージがありますが、特段人並み以上の体力は不要です。もちろん一定量動ける身体づくりは必要ですが、完全体力系の職業ではないです。

私の職場にあたる知的障害者への支援においては、身体を抱えるなどの大きな動作は少ないからです。完全に身体を大きく使わないとは言えませんが、部分的な介助が多いためです。生活上利用者ができる範囲、できない範囲を支援者の私たちが把握することが大事になります。

体力がないからできない職業ではありません。

とはいえ職場環境に左右されると思うため、どの程度身体、体力を使う職場なのか事前に確認しておくと良いです。

働いている方の年齢の幅は広く、年齢の高い方でもバリバリ活躍している方がいるのも事実ですので障害者支援においては、「年齢制限はない」と言えますね!

利用者情報を知ることがはじめの一歩【アセスメント】

超初心者でも超ベテランでも利用者に関わるに必要なのは「アセスメント」利用者情報を得ることです。

ただ利用者と実際に合う、関わるだけではなく、紙面のアセスメントを読むことがとても大切です。

事務所のファイルに保管されているアセスメント情報を何度も読むだけで驚くほど支援力も高まります。業務が忙しくなるほど、アセスメントを読む時間が減りますが逆にアセスメントを読まない、読めない状態になります。

そうなると支援者としての力は発揮されません。支援に熱心なあなたであればしっかり読み込んで利用者へ適切な支援ができるはずです。

現場に入りたての方だからこそ見つけることができる利用者の情報や視点だって必ずあります。これを聞いてしまうとより自分の力の可能性を感じますよね。

ぜひ現場へ還元できる力を発揮していきましょう!

人生の伴走者になる障害者支援

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障害者支援とは利用者の人生の伴走者になることだと私は考えています。

障害者は利用者かもしれませんが、その前に人生の背景を持っている1人の人です。

利用者が5名でも100名でも一人ひとりに人生があり、その延長上で私たちが関わっているに過ぎないからです。

私たち支援者が利用者にしてあげることは「今」の介助だけではなく「今まで」と「これから」を大切にしていくことです。

その時間の共有で一番大事なのが「今」だと考えると「今まで」の過去を大切にすること。「これから」を大切にする意味が深まるはずです。

利用者と関わることが楽しい障害者支援

まずこの仕事をやる上で大事な感情は障害者との関わりを「楽しむ」ことです。

この仕事を選んだのだから当たり前に聞こえるかもしれませんが、障害者と過ごす時間が「楽しい」より「楽しむ」の方が正確かもしれません。

どう「楽しむ」か。

仕事に慣れていくと同じような日々が繰り返していく感覚がありますが、大事なのが「発見」をし続けることです。

毎日会う利用者において「一日」「一瞬」に変化があります。

変化に気づく支援者の成長はものすごく早いです!

仕事が「楽しい」上に成長できるのは私たちは素敵な支援者です。

対人のスキルアップができる障害者支援

障害者支援を15年以上していて「対人スキル」は当時と比べ物にならないほど高まりました。

「対人スキル」が高まる理由としては、利用者のことを知ること以外に家族とのやり取りで非常に身に付くスキルが多い経験をしたからそう言えます。

「評価」と「基準」これを示してくれるのが家族の存在だったりするからです。

利用者に対する対応が適切なのか。

これからどのような目標を掲げて関わるか。

支援員としての自分の立ち位置を知るには「評価」「基準」が必要です。

福祉の業務は幅が広すぎて迷うことがありますが、1年後、5年後、10年後には対人スキルが高まる職業と言えます。

障害者の生活や社会に啓発するために重要なお仕事

障害者支援はネガティブな仕事ではありません。できないことをサポートするだけでもありません。

利用者の人生に寄り添い、自分らしく生きていくための伴走者が私たち障害者支援員の仕事です。

どのような仕事にも社会的な意味がありますが、障害のある方の暮らしの実態を社会に知ってもらうために啓発的にも非常に重要な仕事です。

さらに福祉=高齢介護のイメージが一般的に強いため、障害福祉分野はどちらかといえばニッチな分野になります。

だからこそやる価値や意義が高いものだと私は考えています。

資格がなくても始められる職業としても紹介しますが、一般的には挑戦する人が少ない挑戦しがいのある職業です。人が経験しづらいことを知っている優良な職業です。

障害者支援施設で働く心構えを教えて!

利用者のことを沢山知りたいという「好奇心」「向上心」が重要です。利用者を知ることは当たり前すぎてベテランでもしっかり向き合えていないことも多いこともあります。

利用者を知る力がつけば、一気に初心者でも中級者レベルにまでスキルアップするということです。

アセスメントと呼ばれる利用者情報を読むこと、毎日利用者と関わってる中でアセスメント情報を更新することができれば本当にスキルアップします。

どなたでもできそうなことをどなたにもできないレベルで行う。

簡単ですが、継続できればあなたはチーム内でも重要な存在になっていきます!

明日から一緒にチャレンジしましょう!

自分の知らない利用者の一面を小さな変化でも気づくことができますよ。

利用者の状況変化に気づけるようになる。
利用者の体調変化に気づけるようになる。

利用者が自身から言葉で発信しづらい場面ならなおさらあなたの観察力が重要になってくるため。

人生の一部を伴走して区間賞を目指す障害者支援

障害者支援の仕事は利用者の人生に関わる超大事な仕事です。その中で人生を背負うまではなくても、人生の一部の区間を伴走する必要性があります。

なぜなら障害の有無に関係なく、利用者はともに社会生活を過ごす1人の人だからです。

障害のある〇〇さんではなく、1人の人であり、人生の背景があり、生きてきたこれまでの経緯を捉えてこそ支援者としての役割をもつことが重要だと私も気づきました。

人の人生の一部に関わる感覚を持てないと、気持ちのない介助や上部だけの仕事になってしまい、利用者を傷づけること、周囲の同僚と意見が合わずシンドいことに繋がるかもしれません。

私たちも人生の一部。利用者も人生の一部。
相互に人としての背景や経緯を大切にする。

今の関わりでベストを尽くすことで「人生の一部の区間賞」をとるような支援者を一緒に目指しましょう。

人生への関わり方であれば初心者も玄人も関係ないですよ!

家庭を大事に障害者支援に携わる

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障害者支援の仕事をするとあなたのプライベートを犠牲にすることが増えるでしょうか?

そのような事はあってはいけないことです。

あなた自身を大事にし、家庭を大事にして良いんです。

わかっているのに業務が忙しかったり、利用者のことを優先し過ぎて自己犠牲になってしまうことがあるんです。

実際に私の同僚に「家庭よりも仕事」を優先してしまっている支援者がいます。一時的にそのような場面は必要かもしれませんが、自分を大事にできる人が他者を大切にできるのではないでしょうか。

自分の家庭やプライベートを守りながら働くことの大切さに触れていきます。

子供の行事や親の介護にあてる時間と仕事の両立ができるか【できる】

家庭を持っている方にとって「子供の行事や親の介護にあてる時間と仕事の両立ができるか」は重要なキーワードとなります。しかし、家庭やプライベートに重大な事情があるからといって業務時間を自由に組み替えることはできないのが事実です。

そこであらかじめ「週ごと、月ごとプライベートの計画を立てておく。」ということが両立の鍵を握る事になります。

あくまで予定を立てる中では、仕事よりむしろプライベートの予定を重視して良いと私は考えます。

手帳を開いて未来の予定を立てる段階では、家庭やプライベートの予定を先に押さえるし、2、3ヶ月先まで先にキッチリ固定しておく必要があります。(職種によりますが。)

自分の予定も大切であるという点を自分が把握しておきます。そうしないと「追加の仕事」が降ってきた時に、迷わず「OK」を出してしまってブッキングしやり、結果仕事を優先して自身の予定を後回ししてしまいうまくいきません。

予定の上では、まず仕事よりもプライベートを先に押さえておき、何か追加の仕事がわかったり、舞い込んだ場合は、「比較」して判断できるようにしておきましょう。

会社の理解度にもよりますが、障害者支援の仕事で「子供の行事や親の介護にあてる時間と仕事の両立ができるか」という点は「できる」と言えます。

急な家族の予定で遅刻早退など許されるのか

急な予定というのは誰にでも発生します。

この時大事になってくるのは「自分のプライベート状況を会社に事前に伝えておく」事になります。「事前情報」は急な変更が発生した際に、説明の短縮になりますし、理解や判断を会社にしてもらう重要な情報です。

例えば子供の体調不良がわかり早退するような事は日々起こりますよね。家族の体調不良が理由だったとしても、仕事に穴を空けられてしまうのは会社の方です。その点を押さえて、上司にどの程度仕事に影響があるかを確認し、特に次回復帰できる時期を細かく連絡し合える関係性を持つことがとても大切です。

ここで大事になってくるのが「事前情報」です。

家庭の基盤が整わない時期や急な変更がありそうな時期が想定できるならば、会社の上司にあらかじめ「可能性」を伝えておき自分のことを知ってくれる理解者を確保しておくことも上手に休んだり早退するための手段ですね。

あなたと同じように他の職員も何かしらプライベートの課題と向き合いながら出社してきているはずです。例えそのように見えなくても、そうかもしれない。そうかもしれないなら助け合おうという気持ちが非常に大切です。

働きやすい時間だけ働けたりするのか【職種により可能】

副業やスポットで働きたいという方は「働きやすい時間だけ働けるのか」ということが気になるし、重要です。働きやすい時間だけ働けると副業の仕事量やプライベートの時間を調整しやすくなります。

結論としては、勤務時間の調整は職種と会社のカラーによって大きく異なります。反対に職種をよっては「可能」という回答にもなります。

・施設系のパート勤務であれば決まった時間に働ける。決まった時間が自分に合うのかを探すことが必要になる。

・訪問系のパート勤務であれば自分が働ける時間帯で働ける。働けるが、想定より時間が短い勤務や長い勤務などのギャップは生まれやすい。

基本的にスポットでの働き方には、スキルを求められることも多いため時間だけでなく、内容確認を確認してチャレンジすると良いでしょう。

スキル自体は場数で身に付くため、まずは勤務できる時間帯があれば挑戦してみることと実践を通した経験ができる支援員になれます。

「働きやすい時間だけ働けるのか」という点では、そのような働き方をしてくれるのを待っている職場があるため、あなたが活躍し働き続けられる職場を見つけて欲しいです。

ホワイト施設とブラック施設

black and white

私自身は、転職経験がないです。
そのため、ホワイト施設、ブラック施設の違いを知らないだろうと思うかもしれません。そう思うでしょうけど、15年以上同じ職場に勤務している事はホワイト施設寄りだと思いますし、他の施設の方との繋がりは広い為他社事情も耳にしてます。

そんな私の発信でもこれから情報を入れたい方の後押しができるかもしれません。

入社後馴染みやすい会社と馴染みにく会社とは?

勤め先に馴染みやすいかどうかは、気になりますよね。受け入れる私たちも同じように会社が馴染みやすいと思ってもらえるかどうか気にしていますから。

馴染みやすくても忙しい会社はあるはずなので、馴染みやすくて「仕事が楽そうだ」と考えるのは安易すぎるので分けて考えておきましょう。

私があなたに大切にしてほしい見極める視点としては、利用者とどう関わっているかです。これだけは最優先してほしい視点だからです。

例えば

職員同志で話す内容が、自分たちのプライベートの話を沢山していないか。

利用者の話を沢山しているか。

雰囲気の良い会社が沢山あるなかで、自分達のプライベートの話で盛り上がったりしている会社より、絶対に利用者の話を沢山する会社を見つけたいです。

馴染みやすさとは大切な要素ですが、その中身を少し覗いてみて判断してみましょう。

職員間のトラブルの避け方

「さあ!これからどうするか!」

この掛け声が超重要キーワードになります。職員同士のトラブルにおいてなんのこっちゃと思うでしょう。

ですが職場には沢山の愚痴や不満からトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。そこで大事なのが「さあ!これからどうするか!」という視点が見極め方になります。

愚痴を聞いてしまった際にその内容が

①嫌なあいつ。対象者がいる話題。
②かわいそうな私。苦労した対象者が話題提供者本人。

要は誰かの悪口や自分の不幸話をしているかを見極めてください。瞬時に判断して話題が①②どちらかであればスルーして構いません。

①②その話のオチがないのであれば話題やその場から離れてもOKです。

なぜならその話題はあなたにとって有益な時間ではないからです。

ではどのような話題なら良いか。

「さあ!これからどうするか!」これからを考える時間が大事です。

要は課題があったとして要因が
①嫌なあいつなのか。②かわいそうな私なのか。
だったとしてもこれらを解消すべき話にまで発展すれば良い話題提供です。

聞こえてきた話や自分が話している内容に「さあ!これからどうするか!」という視点が無そうであれば切り上げて良いです。難しい場合は、何も言わずにその輪におりこっそり離れることが得策です。

家庭を犠牲にしなくて良い仕事選び

家庭を優先して働く話題と重なる部分がありますが、私の同僚に自己犠牲気味に働いている人がいます。その同僚の評価は賛否両論分かれており、利用者のために休みすら惜しまない真面目な職員という良い評価。一方で優先順位をつけずに突っ走ってしまう危うい職員という評価。

自己犠牲する事は、相手にも同様のスタンスを求めかねないため気をつける必要があります。

大事なので何度も伝えますが、あなたは家庭やプライベートを守った状態で今できることを利用者にして欲しいと考えます。

自分を大事にできる人が相手も大事にできるはずです。

自分が幸せであれば、利用者も幸せにすることは難しいですからね。

まとめ

私の主観ではありますが、現役支援員からの失敗しない障害者支援の仕事選びを紹介しました。

正直大手企業さんの紹介サイトも見やすくて素晴らしいですが、現場からの視点はとても薄味な印象を持ちました。

数ある情報の一角ではありますが、一つの現場ベースの貴重な情報として参考にして見てください。

あなた自身がどのような体験をされるかによって障害者支援の魅力がどんどんわかっていき、数年後には頼られる職員になっていることを想像してみてください。

ぜひ一緒に現場で活躍していきましょう。

背中を押せるような記事を私も書いて応援します。

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