なぜ“言い方がきつい先輩”に、こんなに心が揺れてしまうのか?
先輩に注意されるとき、内容は理解できるのに言い方だけが心に刺さると感じることはありませんか。
理解はできても、言い方だけが心に刺さることってありますよね。
「私、ダメだったかな…」と落ち込む瞬間もあると思います。
実はこれ、あなたが弱いのではなく、“受け取り方の窓口”がオープンになりすぎているだけなんです。
今は受け取れなくても、後日ならスッと入ることもあります。
この記事では、私自身が先輩の言葉で落ち込んだ経験をもとに、
心を守りながら働くための視点をまとめました。
同じように悩んでいるあなたに、少しでも安心を届けられたらうれしいです。
私が実際に傷ついた言葉たち|忘れられないあの一言
新人の頃、先輩に言われた言葉で、今でもふっと思い出してしまうものがあります。
「あなたは無頓着なんです」
「どうして早く言ってくれなかったの!」
「利用者さんを甘やかしてるんじゃないの?」
「命を預かってるのよ!」
「それ、教えたことなのに」
どれも一見すると“正論”のように聞こえる言葉ですが、受け取った瞬間は頭より先に心が反応してしまいました。
いろんな感情が一気に押し寄せて、「私が悪いのかな」と責めてしまっていました。
今振り返ると、あのときの私は「言葉の意味」だけでなく、
その場の空気や相手の口調、タイミングまで全部まとめて受け取ってしまっていたのだと思います。
本当は、全部を一度に抱え込む必要なんてなかったのに──。
そう気づけるまでには、少し時間がかかりました。
正論でも「今は受け取れなくていい」|受け取りの窓口は自分で決めていい
あとから振り返ると、「あのとき言われたこと自体は、たしかに一理あったな」と思える言葉もあります。
(当時の私はただ混乱していて、「先輩、生意気でごめんなさい…」と心の中でつぶやくほど余裕がありませんでした。)
その瞬間は、頭で理解するよりも先に気持ちが反応してしまって、
「ちゃんとやりたいのに」「分かっているつもりだったのに」と、自分を追い込みがちでした。
正論でも、受け取れないときは心に重くのしかかります。
だから私は、「今の自分には受け取れない」と思った言葉は、いったん横に置くようにしました。受け取るタイミングは“その場”でなくていいのです。
自分のペースで振り返れば十分です。そのほうが冷静に整理できます。
大事なのは、
・言葉の正しさ
ではなく、
・今の自分が受け取れる状態かどうか
です。
受け取りの窓口を開くタイミングは、自分で決めていい。
これは、私自身が新人期にいちばん救われた考え方でした。
まずは“関わり方”を整える|距離をつくるのは悪いことじゃない
正論でも今は受け取れない──そう気づけたあとに必要なのは、
そもそも“どれだけ関わるか”の量を調整することでした。
私は新人の頃、「どんな先輩ともちゃんと向き合わなきゃいけない」と思い込んでいました。
でも実際には、相手との距離をほんの少し変えるだけで、驚くほど心の負担が軽くなる場面がありました。
たとえば、
・必要なことだけ伝える
・強い言い方の先輩には“深い相談”をしない
・別の先輩にアドバイスをもらう
・忙しそうな人には近づかない
など、距離の取り方を少しずつ変えていきました。
最初は「避けてるみたいで悪いかな」と思うこともありましたが、
距離をつくるのは関係を壊すためではなく、自分を守るための技術だと、少しずつ理解できるようになりました。
相手の言い方やテンションを完全に変えることはできません。
でも、関わり方を調整することで、
“心が傷つく量”は自分でコントロールできるようになります。
あなたも、
「この人にはここまででいい」
「今は話さなくていい」
と、自分の中で線を引いていいのです。
距離は、自分を守るための大切な選択肢なのだと思います。
必要なのは“伝え方”ではなく“守り方”|すれ違いを減らすための小さなヒント
距離を調整できるようになってくると、もうひとつ大事なことが見えてきました。
それは、「全部を説明しなくていい」ということです。
私は以前、すれ違いをなくすためには
「丁寧に、全部、正確に伝えないといけない」と思い込んでいました。
でも実際には、それが返って自分を追い込んでいたことに気づきました。
強い言い方の先輩に対して、丁寧に説明すればするほど突っ込まれたり詰められたりして、
逆にしんどくなることもありました。
そこで意識したのが、
「必要なことだけ、短く伝える」という関わり方でした。
・事実だけを伝える
・背景説明はしない
・判断が必要なところだけ相談する
・感情は載せない
・結論から言う
この工夫のおかげで、すれ違いが減り、心の負担も軽くなりました。
大切なのは、“自分がしんどくならない伝え方”を選べているかです。
伝える量もタイミングも、あなたが決めていい。
すれ違いをなくすためというより、
自分を守るために“最小限にする”という選択があっていいのです。
まとめ|「しんどい」と感じる自分を責めなくていい
注意されると落ち込んでしまうのは、弱いからではありません。
むしろ、それだけ「ちゃんとやりたい」「利用者さんのために失敗したくない」と思っている証拠です。
だからこそ、強い言い方や急な指摘が心に響きすぎてしまうのです。
でも今回お伝えしたように──
・受け取れない言葉はいったん横に置いていい
・関わり方を変えるだけで心の負担は減らせる
・伝える量は自分で選んでいい
これらはすべて、自分を守りながら働くための大切な技術です。
障害福祉の現場は、どうしても「人」と接する仕事。
距離感や言い方で揺れることは避けられません。
でも、あなたの心を守る方法はちゃんと用意されています。
そして何より伝えたいのは──
あなたが気をつけるべきは“完璧にできるか”ではなく、“折れずに続けていけるか”ということ。
少しずつ、自分を守る工夫を増やしていけば大丈夫。
この積み重ねが、あなたの支援の幅を広げていきます。
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