「介護の魅力」って、どこにあるの?
介護の仕事と聞くと、「大変そう」「体力的にきつい」というイメージを持つ人も少なくありません。私も未経験の頃は、介護の魅力がどこにあるのか、正直ピンときませんでした。
しかし、障害福祉の現場で働き始めてから、その見え方が大きく変わりました。
支援は常に利用者主体で考えますが、実は支援員のことを大切にしてくれる場面があるのです。たとえば、居宅介護支援で利用者さんが行きたい場所へ移動するのが目的でも、「ヘルパーと一緒に行きたい」と言ってくれる。外食に行けば、「1人で食べるのではなく、ヘルパーさんと一緒に食べる時間が大切」と感じてくれる。
そんな瞬間に、利用者とセットで自分の存在意義を感じられるのです。
この距離感にたどり着くには時間がかかりますが、「利用者だけが良ければいい」という一方通行ではなく、喜怒哀楽を共にしながら社会の中で一緒に生活している感覚は、障害福祉ならではのポジティブな体験だと思います。反対に、高齢福祉では得にくい経験かもしれません。
この記事は「#“向いてない”から始まる支援キャリア」シリーズに含まれています。
魅力① 人の生活に深く関われる
介護の魅力のひとつは、利用者の生活に深く関われることです。
特に障害福祉の現場では、食事や入浴といった身体介護だけでなく、日中活動や余暇、買い物、通院など、暮らし全体を支える機会があります。
例えば、買い物支援に同行したときに「今日はこの食材で料理を作りたい」と利用者さんが自分で選び、その後一緒に調理して食べる。そんな日常の小さな場面にも、その人らしさや喜びが詰まっています。
子育て経験がある人なら、この「一緒に生活をつくっていく」感覚に共感できるはずです。支援員は単なる手伝い役ではなく、生活の伴走者として利用者の暮らしに寄り添います。
この関わり方は、単なる作業や業務では得られないやりがいであり、介護の大きな魅力の一つだと感じています。
魅力② 成長を間近で感じられる
障害福祉の現場では、利用者の成長や変化を間近で感じられることがあります。
成長といっても大きな変化だけではありません。「今まで手を添えていた動作が、一人でできた」「初めて自分の名前を呼んでくれた」など、小さな一歩に立ち会えることが大きな喜びになります。
特に障害福祉では、実年齢と発達年齢が異なる場合が多く、その人に合わせたペースで関わることが求められます。
例えば、30代の利用者でも生活スキルの習得は小学生レベルから始まることもあり、その一歩一歩に支援員として伴走する中で、「できた!」という瞬間を共に味わえます。
こうした積み重ねは、支援員にとってもやりがいであり、介護の魅力の大きな部分を占めています。
魅力③ 自分も成長できる仕事
介護の魅力は、利用者だけでなく支援員自身の成長にもつながることです。
障害福祉の現場では、利用者一人ひとりの特性や状況に合わせて関わり方を工夫する必要があり、その中で柔軟な考え方や対応力が自然と身につきます。
例えば、言葉でのやりとりが難しい利用者に対しては、ジェスチャーや視覚支援を取り入れたり、相手の表情や行動から気持ちを読み取る力が磨かれます。
また、支援は一人で完結せず、チームで情報を共有しながら進めるため、協調性やコミュニケーション能力も向上します。
こうして培ったスキルは、職場だけでなく家庭や地域など日常生活の中でも役立ちます。介護の現場は、働く人にとっても学びと成長の場なのです。
介護の魅力は「続けられる理由」になる
介護の仕事は、体力的にも精神的にも大変な面があります。
しかし、その中で見つけた魅力は、続けるための大きな原動力になります。
私自身、これまでの15年間で何度も「辞めようかな」と思った瞬間がありました。
それでも続けられたのは、利用者との関係性や、小さな成長に立ち会える喜びがあったからです。
たとえ一日がハードでも、「今日も一緒に笑えた」「あの人の役に立てた」と感じられる瞬間が、疲れを和らげてくれました。
介護の魅力は、仕事を単なる労働ではなく「やりがい」に変えてくれます。
続ける理由は人それぞれですが、日々の中で見つけた魅力がある限り、この仕事は長く続けられるのだと実感しています。
未経験でも介護の魅力を感じてほしい
介護の魅力は、やってみないと分からない部分がたくさんあります。
利用者と喜びを分かち合う瞬間や、小さな成長に立ち会える時間は、数字や待遇だけでは測れない価値です。
もしあなたが今、「介護の仕事は大変そう」と感じているなら、まずは障害福祉の現場を覗いてみてほしいと思います。
未経験からでも始められ、働きながら学べる職場は数多くあります。
介護の仕事は一度始めたら一生続けなければならないわけではありません。
でも、続けられるだけの魅力が見つかれば、それはきっとあなたの人生にとって大きな財産になります。
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