「介護職=底辺」って本当?
X(旧Twitter)などSNSでは、よく見かける「介護職=底辺」という言葉。
でも実際の現場でそんな言葉を聞いたことは一度もありません。
私自身も、数年前にネットで初めて目にしたくらいです。
むしろ、「給与が安い」「待遇が良くない」といった話題は同僚の間でも出ますが、
“底辺”という表現はあくまでネット上の言葉のように感じます。
現場にいると、その言葉の違和感がよくわかります。
なぜ「底辺」と言われてしまうのか
「体力的にきつい」「大変そう」といった印象が先行している部分もあります。
でも実際には、外から見える仕事の姿と、中で働く私たちの実感には大きなズレがあります。
障害福祉では個人情報配慮が大きく、本質的な魅力を発信しづらいのが実情。
結果として“外から見た大変そうな部分”だけが切り取られ、
「底辺」といった表面的な印象が広がりがちです。
「介護職のイメージをどう発信すれば良いのか」と悩む方は、「利用者=お客様?その問いに、現場で出した私なりの答え」もおすすめです。
現場で見えた“誇り”
正直に言えば、仕事をしていて「今日も底辺だったな」と思う日はありません。
それどころか、他者の人生に点と線で関わらせてもらう仕事は、唯一無二だと感じています。
高齢介護は主に65歳以降が中心ですが、障害福祉は18歳〜65歳、場合によっては学齢期からずっと関わることもあります。
ライフステージを跨いで伴走できる――それは人の成長を支える誇りある職業です。
介護職が泥臭いのではなく、「人の人生そのものが一筋縄ではいかない」だけ。
むしろ“底辺”に見えるのは、人の人生を深く知った証なのかもしれません。
障害福祉の現場で感じた「支援の誇り」については、「子育て経験が福祉支援で活かせる理由」でも紹介しています。
「自分が底辺だ」と感じた日
入職して5年ほど、私は「できない職員」でした。
事故報告書を書く日が続き、毎月のようにミスを重ねていました。
特に、複数件の事故が重なった時は本当に落ち込みました。
「もう向いてないかも」「なんで自分だけ…」と考えながら書く報告書は苦しかったです。
気づき:事故をゼロにすることは難しい。
だからこそ、自分は“人一倍確認する職員”になろうと決めました。
それ以来、少しずつ事故件数は減り、利用者や同僚に迷惑をかけることも減っていきました。
今では、「感謝を求める支援」よりも「伴走する支援」に集中できています。
支援の現場では、うまくいかない日があっても、
次の一歩を考え続けられる人こそ成長していける。
同じように悩んだ経験は、「仕事できないと言われた…でも辞めなかった理由」でも紹介しています。
「底辺」ではなく“入口”
もし介護職が“底辺”と呼ばれるとしたら、
それは挑戦の入口が広いからではないでしょうか。
誰でも一歩を踏み出せる職業であることは、社会にとって大きな価値です。
介護職は、年齢や経歴を問わず挑戦できる「入口の広い仕事」。
だからこそ、多様な人が集まる分、考え方も支援スタイルも豊かになります。
ただし、その分だけ人の人生に深く関わる仕事でもあります。
やればやるほど奥が深く、難易度も高くなる。
つまり、介護は“底辺”ではなく、
人の暮らしを支える「最前線の仕事」なんです。
介護職のこれからについては、「介護福祉士の将来性|資格の価値をどう活かすか」も読んでみてください。
まとめ|誇りを持って働ける仕事
介護職は“底辺”ではありません。人の人生に伴走し、社会を支える仕事です。
「底辺」と言われることがあっても、その言葉に惑わされず、
目の前の暮らしを支えることこそが誇りだと思います。
もし今、「このままでいいのかな」と感じている人がいたら、
それは自分の仕事を真剣に見つめている証拠です。
迷うほどに、人のことを思っている証。
そして、その迷いこそが、支援者としての成長の始まりでもあります。
次に読むなら、「仕事できない…気にしないで大丈夫」の記事もおすすめです。
自分らしい働き方を見つけるヒントになります。
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